今日は、平成30年度 第28問について解説します。

平成30年度賃貸不動産経営管理士試験 第28

アスベストとシックハウスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

 

①  アスベストとは、天然の鉱石に含まれる繊維のことで、石綿ともいわれる。


②  アスベスト粉じんは、肺がんや中皮腫、肺繊維症(じん肺)の原因になる。


③  アスベストが含まれる建築材料を使用することは、すべて禁止されている。


④  シックハウス対策として、居室を有する建築物は、建築材料及び換気設備に関する技術基準に適合するものとしなければならない。

 

 

解説

アスベストとシックハウスに関する問題です。

 

それではさっそく選択肢を確認しましょう。

 


選択肢 ①

アスベストとは、天然の鉱石に含まれる繊維のことで、石綿ともいわれる。

 

〇適切です。

選択肢の説明の通り、アスベストとは、天然の鉱石に含まれる繊維のことで、石綿ともいわれますのでこの選択肢は適切です。

 


選択肢 ②

アスベスト粉じんは、肺がんや中皮腫、肺繊維症(じん肺)の原因になる。

 

〇適切です。

アスベスト粉じんは、肺がんや中皮腫、(じん肺)などの原因となることから、アスベストが含まれる建築材料を使用することは禁止されています。

ただし、使用が禁止される以前に建てられた建築物には、アスベストを含む建材が使用されている可能性があります。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


選択肢 ③

アスベストが含まれる建築材料を使用することは、すべて禁止されている

 

×不適切です

アスベストが含まれる建築材料を使用することは現在では使用や製造が禁止されていますが、使用が禁止される以前に建てられた建築物には、アスベストを含む建材が使用されている可能性があります。また、ごく一部の例外については、一定の条件のもとで使用が認められている場合があります。

つまり、アスベストが含まれる建築材料を使用することは、現在は禁止されていますが、使用禁止前に建てられた建築物に使用されていることもあります。(ごく一部の例外で、一体条件のもので使用が認められる場合があります)

よってこの選択肢は不適切です。

 


選択肢 ④

シックハウス対策として、居室を有する建築物は、建築材料及び換気設備に関する技術基準に適合するものとしなければならない。

 

〇適切です。

2003年7月1日以降に着工された居室を有する建築物には、シックハウス対策として、建築材料および換気設備に関する技術基準への適合が義務付けられました。

この規定は新築だけでなく、中古住宅の増改築や大規模な修繕・模様替えにも適用されます。

選択肢の説明通りですので、この選択肢は適切です。

 


 

以上から、正解は選択肢③となります。

 

 

 

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